長男が3~4年生だっただろうか?
冬の晴れた日の夕方、
長男がいきいきとした赤らんだ表情で息せききって帰ってきた。
「お母さん~!!僕な~今、堤防ぐるっと自転車で周ってきたんやで~I君と」
「え~~っ、いつの間にそんなこと!トレーナー1枚で~?風邪ひいたらどうすんの~?」
何も聞いていなかった私はたじろいた!!
「堤防って?どこからどこまで?寒かったやろ~?」
よく聞くと13Kmはあるだろうか?
「一生懸命自転車こいでたから、ぜんぜん寒くなかったで!」
「すごいな~!!」と言ったものの私は長男のどこにそんな冒険心があったのか?
それも何も言わず、彼の行動力に驚いてしまってそれ以上言葉がでなかった。
長男は友だちと大冒険を決めて、出発したのだろうか。
お母さんにも言わず。
実際走りだしてみて思いの他、遠く感じていたかもしれない。
もしかして途中不安に感じた時があるかもしれない。
それとも、冬の木枯らしに向かってどんどん自転車を走らせていたのだろうか?
帰ってきた長男は、いきいきと息を弾ませて得意げに私に報告してくれた。
カウンセラーをさせていただくと、ユーザーさんの相談内容に合わせて、私も子供たちが幼い頃の母親である自分の言動が思い出されることがある。
子供はどんどん成長する時期がある。
あの時、大好きなお母さんを喜ばそうと得意げに話してくれた彼に、もっと一緒に大いに喜び家族共々認めてやればより良かっただろう。
彼の成功体験の楽しい感情が、
家族全員の記憶(潜在意識)に残るだろう。
そして、その後の本人そして、家族の成長や楽しさを促すだろう。
その時の彼は、私の言動いかんに関係なく、自己達成感で、満足していたかもしれないが。
今は大人になった彼が、今度帰ってきた時に、その話しをしてみようと思う。
いったいどんな反応をするだろう。覚えているだろうか
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